ドラマー森本太郎の日記

神戸在住のドラマーの日常

バランス

昔バークリーである先生が"Young musicians often make adjustments."みたいなことを言っていたのを思い出しました。
(たぶん細かいところは間違ってると思ってるけど)
これは特にリズムセクションの中でもベースとドラムに言えるのかもしれないけど、どちらかとずれていると感じた時に自分が感じている流れを放棄してもう片方に合わせにいってしまう。
上記の先生はこれはよくないってよく言ってました。
たぶん、別に合わせにいかなくていいって言ってたかな。
今私が思うのは、自分の流れをキープしつつ、急激に合わせるのでなく自然な流れで合っていくっていうのが正解なんかなと。
まぁ初めからずっと合ってるのが一番良いのだけれど。
正直に言うとこの自分の流れをキープしながら他のプレイヤーと合わせるっていう感覚がわかってきたのつい最近なんです(^_^;)
自分一人で叩いてる時とアンサンブルで叩いている時で、そんなに感覚が違わないっていうのかな。
今まではとにかく他人に合わせることばかり考えていて、
もの凄く相性に左右されていたような気がします。
合わない人とだと、なんとか合わそうとして完全に自分を見失ってしまい、ドラムがしっかりしないとダメな場面でふらふらになってる…みたいな。


そして自分をしっかり持たずに人に合わせに行くっていうのは音楽だけの話じゃないよなと思いました。
自分の主張を曲げてまで他人に同調してしまうというか。
曲げる主張すらないときもしばしば。
ほんとに今まで何も考えずに生きてきたなぁと最近痛感しています。
そういうと、「何も考えてないのが太郎の良い所や」って言ってくれた友人もいましたが。
たぶん彼は純粋で真っ直ぐだということを言いたかったんだと思いますが。
もうええ歳なんでもうちょっとしっかりと1本筋の通った人間にならなあかんなぁと思っている今日このごろです。
自分の主張をしっかりとキープしつつ他人の意見にも柔軟に対応できる、そんなバランス感覚を身につけたいですわ。